2010年4月27日火曜日

3日目その3~4日目

3日目その3。夕方~夜にかけて。
軍艦島や長崎の街並みを楽しんだあと、長崎第二の目的である夜景撮影に行きました。
場所は稲佐山。前回の投稿の上から5番目に掲載されている写真中央にある山がそれです。

ここは日本三大夜景の一つである長崎市内が見れるスポットだそうで、
今回の旅目的その2、三大夜景の2つを制覇するという目的の1つを叶えに行きます。

とりあえず坂道から生還して予想外に体力を消耗してしまったので、本当は予定になかったホテルもう1泊を決行。部屋で休みつつ、カメラのデータをネット経由でバックアップしてメモリーを空けようと思ったのですが、セキュリティソフトの都合でホテルのPCからでは送れない!
…仕方なく、SDカードを駅ナカの写真屋さんで購入してカメラに追加。合計8Gまでメモリが増えました。
そんなことをしていたら、もう日が傾き始めたので、慌てて駅前のバスターミナルからバスに乗り、稲佐山ケーブル駅まで移動。
しかしバスの中で1万円札しか持っていない事に気づき、運転手に聞いてもくずせないと言われ、乗客のおばさんから両替してもらうことに。小銭持ってなかった自分も悪いが、運転手は普通持っているもんじゃないのかよ……。

そんなこんながあって、ようやくケーブルカーに到着。さっそく登って展望台施設へ。
送信者 日々コレ創作



稲佐山展望台は内部がらせん状のスロープになっていて、そこを登っていくと屋上に出ます。
時刻は夕暮れ18時ぐらい。
送信者 日々コレ創作



夕景をとりあえず撮影。長崎市を一望できるいい眺めですが、黄砂か何でちょっともやが掛かったような感じでした。上の写真中央には軍艦島がありますが、ギリギリ見える程度です。
問題は、ぶっちゃけ早く着すぎて日没まですることがないっていう点。
なので、日没時間を計りながら屋上を出たり入ったりして撮影し、
送信者 日々コレ創作

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最後は展望台施設内にあるカフェでコーヒー1杯だけで1時間粘り、夜を待ちました。
夜になるとカップルや家族連れで結構な人の数。みなさん車で来ているので気軽に出入りできるという。
どうりでケーブルカーじゃ人が少ないわけだ。車で頂上これるんだから…。
ともかく、一人だけ三脚と懐中電灯を手にセッティングして色々と撮影。
本当は星空撮影したかったのですが、基本のタイマーだけでは無理でした。バルブ撮影でシャッター押しっぱなしを長い時間やらないといけなかったようで、それにはブレないようシャッタースイッチを取り付けないといけない。
という訳で星空の写真はないですが、こんな感じでした。
送信者 日々コレ創作

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あとは撮影が終わってホテルに帰って就寝。ぶっちゃけ長崎の予定をすべて消化してしまったので、
次の日は早々に神戸への移動時間に割り当てることとしました。

がしかし。次の日4日目。
いきなり寝坊したので、予定していた鈍行による本日中の神戸入りが不可能に…。
やむなくお金を払って途中まで特急列車に乗り、鈍行に接続して再び山陽地方をめぐります。
沿岸部は工場が多い風景なので、気づいたら工場の写真ばかり車窓の風景を撮影していましたが、そのうち疲れてほとんど寝ていました。なにせ神戸に着くまで、13時間ぐらい電車移動なので。
一度宮島近くの駅についた時は、宮島に立ち寄ろうか本気で悩みましたが、やむなく断念。車窓から遠くに見える鳥居を拝んで、また寝る。

そうしてどうにか神戸駅に到着!
時刻は夜9時ぐらい。移動にお金がかかったのでネカフェに泊まろうと思い、駅前をうろうろするも何もなく…。
いつの間にか神戸港に迷い込んで、とりあえず夜景撮影。
送信者 日々コレ創作

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いい風景は見れたけれど、駅前にはやはり肝心の宿が見つからず(役所街って感じ)、三宮の方がありそうだったので移動。
…三宮はとても栄えていました。店が閉まってる元町商店街とか歩いてないでさっさとこっちにくれば良かった。。
とにもかくにも、速攻でネカフェが見つかったのですべりこみ、次の日の本番に向けて情報収集したのち就寝。4日目はひたすら移動で終わりました。

さて、そしてついに本当の旅が次の5日目に始まります。

2010年4月18日日曜日

旅3日目その2 長崎探検

さて、軍艦島から帰ってきたところで、ご飯を探します。
最初は特に意識していなかったのですが、やはりせっかくの旅なので、滞在したり途中に休憩できる場合は、その土地の特産品を食べようという第2の目標をこの時立てていました。

となれば目指すはやはり、長崎ちゃんぽんでしょう!
噂ではちゃんぽんチェーンのリンガーハットと、地元のちゃんぽんは味が違うらしいので、
となると自分はまだ本当のちゃんぽんは食べたことがないと言えます。
で、とにかく地元の人が行ってそうな昔ながらのお店が、最も郷土の味に近い筈と踏んで、
大波止と長崎駅間をうろうろと歩き回りました。

そうして裏路地で見つけたのが中華料理屋の「金龍」です。
まさに希望通りの、昔ながらで地元の人に親しまれているようなお店。
実際、出前の注文も多いらしく経営してるご主人とその家族の皆さんは忙しそうにしてました。
そして出てきたちゃんぽんと餃子。


これがウマい!
他の地元のちゃんぽんを食べ比べた事はないので、地元的ランクは分かりませんが、少なくとも自称ラーメン好きの自分が驚くほど美味しかったです。餃子もウマいし、はっきり言って文句をつけられる部分がありませんでした。ここまで気に入る店は中々ありません。

こうして満足したところで、次はどうしようかと悩みます。
とりあえず、1日2回も船旅をするのは元々酔いやすい体質なので気が引けて、結局高島や池島行きは保留に。代わりに長崎の町並みを見てみようと思い、坂を上ってみることにしました。
長崎は坂の町で、事実長崎駅を挟んで東側はすぐに斜面になっています。
よく見るとお墓が立ち並んでおり、自分の個人的持論ですが、坂道の多い街では、見晴らしのよい場所に墓地が立てられるのではないかという推論を持っているので、さっそく墓地を目指して登ることにしました。

お墓への道は聖無動寺というお寺から続いていましたので、敷地に入ってみると、なんとも立派な不動明王らしき像が。


なんて思いながら右手側を見れば……


でかっ! なにこれ!? 隠れキリシタンが使う聖母マリア像に似せた観音菩薩像とそっくりで超巨大。もしかして名前だけ聞いたことがあるが長崎観音というのはこれの事……?
(記事を書きながら調べた所、そのようです)
山奥とかにあると思いきや思いっきり駅近くにあったので街の風景とかなりミスマッチですが、でも長崎が原爆落とされた場所だったりする点を踏まえると、あってもおかしくない宗教施設なのか?

とりあえず気にしないことにして、お墓の並ぶ階段を延々と登っていきます。
結構な斜面に作られていて、階段も急勾配です。何より真昼間に他人の墓の間を抜けて一人で坂を上っているという奇妙な体験、そうそうありません。何してるんだ自分。
明らかに不審者めいているのが後ろめたくなって、「ちょっと通りますよ」的な独り言をお墓に述べながら上っていくと、


こんな感じの景色が広がりました。
広角レンズを持っていないので風景の広がりを伝え切れませんが、実際はもっとパノラマに見えています。
で、さらに登っていくとホテルの駐車場に繋がっていて、一応そこが登りきった場所のようです。周囲を調べると停留所があり、登って疲れたのでバスで降りようと思い、ちょうどやってきたバスに乗り込んでみました。

が、そのバス、どうも逆方向くさい山の方向へ進むじゃありませんか。このままではどこに連れて行かれるか分からない! と思って、次の停留所であわてて降りました。そこがここ。

どこだこれ…。

どうも野球場のようで、さらに奥に行くと公園があり、桜並木らしく早咲きの白い桜はもう咲いていました。この日長崎は暖かく、桜前線が走りだしていたようです。
で、えっちらおっちらバスが来た道を逆に歩いていき、途中の風景を撮影しつつ、


長崎の空にはタカかトンビか、おおきな猛禽類らしき鳥が何羽か飛んでいました。写真中央の影がそれです。


ようやく急勾配な墓の坂道に戻り、長崎の坂に恐怖しながら降りていきました。


これ転がったらリアルフミコの告白ですよ。

という感じで、どうにか駅前まで戻ることができました。
次は夕方から夜を、日本三大夜景のひとつ、稲佐山からの長崎の夜景を撮影するためにケーブルカーを目指します。

最後に長崎の猫。寺と野球場で出会いました。





3枚目の猫は右目に傷が走っていて、毛がたてがみのようで風格あふれまくってました。
4枚目の猫はおすまし上手。

しかしこの旅報告、長すぎますかね?
まさか3日目が3つに分かれることになるとは…。
予定では3日目その3、4日目、5日目その1、5日目その2~6日日ゴール となっています。
もうちょっと絞るか…。

2010年4月11日日曜日

旅3日目その1 長崎~軍艦島

色々忙しくてすっかり更新を忘れていた。忘れる前に再開しよう。

さて、3日目のスタートは、まず軍艦島クルーズの前倒し上陸からです。
実は長崎港フェリー乗り場は、泊まっていたホテルからすぐ行ける場所にありました。
各旅行会社の窓口が並んでいるロビーで、早くきたので窓口が開いていなくて待ち。
しばらくして開いたので聞いてみると、予約キャンセル待ち扱いでリストにのっけてもらいました。

そうしてその日の参加者が次々と集まり…え…こんなに居るの!?
個人的には、大体20~30人程度かと思っていたのですが、予想より多くの人々がやってきました。
と同時に、キャンセル待ちの人も実は結構居て、通常客&キャンセル待ちの人がチケット受け取る時に混ざっちゃって、窓口の人の手際の悪さもあって結構混乱してました。
キャンセル待ちは整理券でも配ればいいのに…。

で、何だかんだで全キャンセル待ちの人が乗れて(何だそれ)、とうとうフェリーに搭乗。乗員は40人は居そうで、船内の1階と2階の甲板デッキがありました。二階建てならこの人数も納得。
そして午前9時、軍艦島への旅が始まりました。
なお人生初船旅です。
島までの途中には、造船ドックなどがあり、そうした風景の解説を船内アナウンスで行ってくれていました。さすがクルーズだけある。


船酔いは、ここに来るまでに散々電車で揺られてきたおかげかあまり出ませんでしたが、それでも波がうねると立体的な揺れになるので油断していると危ない。
そして夢見大橋(だっけ)とか高島の脇を通り過ぎ、とうとう端島(通称軍艦島)が近づいてきました。


今日はとても晴れて風も少ない絶好の天気で、難なく上陸許可が出ました。
ドルフィン桟橋に接岸して、ついに上陸!
とはいえ、整備された遊歩道の上を歩くだけなので、その点旅情はありません…。


ご覧のとおり絶景ではあるのですが、いかんせん人が多い。
それに安全面から、見れる範囲は島の建物が少ない側だったりします。有名なアパート郡を見ることはここからはできません。


見れてこんな感じ。アパート郡の入り口にある3棟の建物だけが、見れた範囲です。
あの奥に行きたいのに…!
結果、同じような写真しか撮れなかったので、島内写真の紹介はこれぐらいで。
あと軍艦島出身者らしい方々の生解説が島内で聞けたのですが、半分ぐらいの人は写真撮りまくっててあまり聞いてませんでした。申し訳ない…私もです。でも廃墟フリークなので大体のお話は既に知識としてありました。
そして帰りの時間が来て、短いながら軍艦島を離れます。最後にゴシパンっぽい姿の女の子が、島の防波堤にいる釣り人について質問していたのが印象的でした。ええ、地元の釣り人は黙認なんですこの島。
きっと彼女もどうにかしてもっと自由に見て回りたかったのでしょう。わかるよその気持ち……。

最後にぐるっと島を一周して、港へ戻りました。


島のこっち側が見たかったんだがなぁ!
危ないので仕方ないですが……。
帰りの船内では当時の軍艦島の様子を収めた貴重な映像を流していましたが、
デッキで撮影している間に席が埋まっていたのと、そろそろ船酔いがきてたので大人しくしていました。
こうして長崎港に戻ったのが正午あたり。
予定が1日前倒しになったので、残りをどうするか迷いつつ、ご飯を探すことにしました。

続きは次回。