2010年5月15日土曜日

旅番外編

本来ならば帰った日に立ち寄る予定でしたが、
電車の時間的に日が暮れてしまう事、そして当日強風でダイヤが乱れていたこともあり断念した、
根岸競馬場跡に、翌日友人と行って来ました。

根岸競馬場跡とは、横浜近くの根岸駅から行ける高台にある、根岸森林公園内にあります。
その公園は桜の名所で、前に他の友人と一度花見ついでに行ったのですが、
今回は2回目の訪問となります。

今回も花見ついでの目論見で、
旅の時には長崎から桜前線の北上と共に帰ってきたので、
着いた頃には咲くかと思いきや気温が下がってほとんど咲いていませんでした。

公園内の一部で先に咲いていた桜。


公園のとっても広い芝生のフィールド。枯れ木に見えるのはすべて桜です。


咲いていれば、こんな絶景が楽しめますが来るのが早すぎました。去年はこれが見れたのですが……。
でもその日は雲ひとつない青空で、芝生が映えていてこれはこれで素晴らしい。
そして公園の奥へ進み、競馬場跡を拝みにいきます。

根岸競馬場跡。


これは競馬場跡と呼んでいますが、実際は客席スタンドの跡です。
かつてこの公園は競馬場がありましたが、戦後は公園とされました。だから敷地が広いのです。
そして迎賓用、VIP用に作られたこの建物は、関東では珍しい保存・管理されている貴重な廃墟なのです。
ただし中と正面スタンド側は見ることができません。
実は公園の一部は米軍施設と隣接していて、お向かいが米軍側だったりします。
なので見れるのは裏手側だけ。

とはいえ天気もよく写真はばっちり撮れたので満足でした。
他にも公園内を見て周り、色々撮影。

馬や


ポニー(の藁をつつく勇敢なハト)や


謎の鳥や


飛行機


などなど。
そして何故か友人に長崎猫写真が高評価だったためか、帰り道に見つけた猫を撮るよう薦められる。




なんだか動物が多かった日でした。

そうして、最後は中華街に寄って中華料理を食べてきました。
実は写真データを一部紛失してしまったので料理の写真がありません。なので風景写真だけ。


結局なんだか食べてばかりだったような気がしないでもないですが、
こうして私の6日+1日におよぶ旅が本当に終了しました。

今回の旅は、とにかく天気とチャンスに恵まれていました。
全日程が日本晴れ。長崎では実は4日目に雨が降って、本来の日程では軍艦島上陸ができなかった所でした。
神戸も初めての土地で突貫でしたが、何とかルートを見つけられましたし、
メインの目的をすべて達成できています。
実に充実した旅をすごせたので、大満足です。

西を制覇したので、今度は東(北)を目指してみたいですね!

2010年5月9日日曜日

旅5日目その2~ラスト 神戸の夜景と味噌とんかつ

本日3回目の連続更新。
ぶっちゃけこの旅のあとも旅してるので、後が詰まっているんですわ。

さて、長かった旅報告もこれでラストです。

5日目午後。
山から帰ってきたはいいものの、夜景撮影の時間まで相当に暇があり、
神戸の街並みを歩いて散策してみました。
しかし、最初に言ったとおり、目的地すら前日に調べるほどこの旅は行き当たりばったりなので、暇つぶしの観光名所も何も知りません。

とりあえず歩いていると、神戸文学館というものを見つけたので涼みに入ります。


中には神戸出身の作家の作品やら、震災に関して記された作品の展示がありました。
ちなみに入館無料です。
著名な古典文学の原稿なども見れて興味深かったのですが、結構字が下手な作家が多い。
原稿用紙で書くのは大変だからなぁ……。

続いて道挟んで向こうの神戸美術館にお邪魔。
1Fでは障がい者の方々が作った美術品展示、2Fでは神戸市民美術コンクール発表展示をしていました。
1Fの方はえらい達筆な書道作品があって驚いたのと、2Fでは神戸市長の選んだ作品賞のセンスにイマイチ納得がいかない、俺ならこれを評価するなどと勝手な感想を持ちながら、色んな作品を見て回りました。


で、まぁここまではよかったのですが、
あとは本当に地理が分からないので、適当に海のほうへ延々と歩いたり、引き返したりしてるうちに体力がつきて、結局三宮でホテルを取って休憩。
またホテルを使ってしまいお金が飛ぶわ飛ぶわ……。
しかもそこでつい寝てしまい、気がついたら夜、展望台へいくための観光ケーブルが閉まりそうな時間に。
慌ててバスに乗っていってみるも……。
最初に聞いていた時間よりも早く(おそらく風とかの理由?営業時間の勘違い?)で、
せっかくきたのにケーブルカーは閉まっていました。。。

なんてこった。予定していた夜景がとれない!
……仕方なく住宅街から山へ続く道を探していると、登山口を発見。
懐中電灯をつけてみる。

「ブヒィー!!」

ガタガタッ

「!?」

横切るいくつもの影。
……イノシシ。
そういえば神戸は山からイノシシが下りてきて被害がどうとか、
ニュースで聞いたことがありましたが、
まさか本物に出会うとは。
しかしこちらも夜景を撮影しにがんばってきたので、
懐中電灯で驚かせてイノシシを山の方へ追い込んでいきます。
何で俺はイノシシと闘っているんだろう……。

そうして山に帰っていったイノシシですが、
ということは登山道を登っていくのは危険じゃないか!
と気づいて、仕方なく入り口前の坂で夜景を撮影しました。



イノシシの侵入を防ぐため柵が設けられているので、鉄条網が見えています。
おのれイノシシ……(※どちらにせよ夜の入山は危険なのでやめましょう)

こうして神戸の夜景撮影は終わり、えっちらおっちら坂を下りて駅へ戻り、三宮のホテルに帰還。
一応神戸牛を食べておこうということで、近くの焼肉定食・丼屋の十番というお店でカルビ丼をがっつき(神戸牛が使われている訳ではないと思うけど)
グルメノルマを達成して神戸終了。
あとは帰るだけです。


6日目、帰還日。
東京さ帰ります。
来たルートを引き返すだけなので特に何も無いですが、
一応せっかくなので名古屋に途中下車し、味噌かつを食べました。


ながーい行列に並んで食べはしましたが、感動する味ではなかったかな…。
やっぱり故郷新潟のタレかつが一番だと思う次第。
その後、強風で列車が遅延し、熱海で途中下車(といっても駅前降りてマックで食べた程度)して、どうにかこうにか21時に自宅へ帰還しました。

こうして人生で最も長い一人旅になったであろう、西日本の旅6日間が終わりました。
やれやれようやく終わったか……




などと思っているのは甘い。
そう、本来の予定では横浜の根岸競馬場跡に立ち寄る予定だったのです。
次の日、友人と共に最後の廃墟巡りに向かいます。

旅5日目その1 マヤカン

5日目早朝。午前5時ぐらい。
今回の旅第2の目標、そして最大の目標である、
廃ホテルへの突入を行います。
あまりにも有名な場所なので詳しいことは省きますが、
いわゆる聖地と呼ばれる廃墟です。
ですが当然正規ルートは使えないので、前日に収集した情報を元に、
完全にアウトドアな山登りを決行しました。

ちなみに私は動きやすくて目立たない服装、
山登り用の本格的なバックパック、
あと軍手と水などを装備するなど、かなりガチな用意をしました。
それぐらいで行かないと、本当に危険なので、
安易に真似しないでください。あと見つかるとアウトです。

で、なぜそんなに念を押すのかというと、
私が通った道が閉鎖された廃道で、
当然使われていないので落ち葉が積もって道が埋もれているわ、
そもそもとんでもなく急な傾斜なので、
匍匐前進したりロープをたぐって登る必要があるなど、
閉鎖しなくてもハイキングでは使われないであろう険しい道だったからです。
落ち葉で滑りやすい上、滑って転んだらこの傾斜なので、間違いなく滑落して大怪我です。
ですので、登りも下りも写真は一枚もありません……。

その代わりこの道は人に見つかる心配がほぼ無く、
苦労した甲斐があって、無事に目的地へ到着しました。
人生初の、生の廃墟への訪問です。



マヤカンの姿あらわる。裏手なので、表に回ります。


正面玄関。


1F内部へ。明らかに意図的におかれたイスがお出迎え。


入ってきたところ。


ホールその1。



神戸の廃窓から。


廊下。


外階段を上り、


2Fへ。


2F大ホール。この赤いソファはどこから持ってきたんだろう?


空中庭園的な。柱が素敵。


正面玄関脇の壁の絵。ボロボロの廃墟にあって綺麗な絵がとても印象的。


鳴らない電話。


有名な構図ですね。


割られた壷。割れれる前を知っているので、非常にショック。
壊さない、動かさない、持って行かない、持ち込まない。これ廃墟四大原則!

とまぁそんな感じで、本当はもっと大量に探索して撮影して、地下階も明かりが少なくて怖かったけど全部踏破してきたんですが、ブログなのでこの程度にしときます。

ひとしきり堪能しきったので、またあの道をたどって麓へ帰ります。

帰り道入り口。
憂鬱だわ……。

そうしてどうにかこうにか無事生還を果たしました。
麓には桜が咲いていて、疲れが癒されるよう。


この時点で午前10時ぐらい。
旅の目的をほぼ達成し、あとは夜景を撮影するだけです。
しかし、そこには大きな落とし穴が……。