2010年3月24日水曜日

旅2日目 広島~長崎

2日目も移動ばかりですが、1日目よりも行程は時間的余裕があります。
午前6時ぐらいに広島を出て、九州は長崎へ向かいます。
今度は車窓を楽しむ余裕もあるのですが、1日目に写真を撮らなかった事もあり、行きの行程はとりあえず写真を撮らないでおくことにしました。なのでここも写真がありません。あしからず。

瀬戸内海に面した山陽地方はとてもユニークで、進行方向の右側を見れば険しい山が連なっており、左側を見れば海が見えるという、海と山を同時に楽しめる風景なので見ていて飽きません。
生まれの新潟は越後平野や、現在住んでいる関東平野など、平野部の風景ばかり見てきた人間としては、こうした地形は変化があってとても面白いです。
さらに呉など湾岸の工場地帯が多いためか、色々な工場や煙突が遠くに見えて、工業の力強さを感じました。

とはいえ山口へ近づくにつれ、内陸へ進むためか、田舎の山道が多くなってきます。
そして到着した新山口は、さすが本州のはずれなのか、これまでの主要駅の中で一番寂しい駅でした。。
なんだか街の雰囲気も含めて昭和っぽさというか、15年ぐらい時間が遅く流れているような哀愁を感じさせてくれました。廃っぽいというか…(一応褒めているつもり)

さて、山口を過ぎ、海峡を(地下トンネルで)くぐれば、そこは九州!
なんだか一気に近代化された風景が広がります。
遠くには赤い橋が(ゴールデンゲートブリッジそっくり)見えたり、スペースワールドのスペースシャトルの脇を通り過ぎるなど、色々な施設が湾岸沿いにひしめいていました。
そんな関門海峡そばを抜けて、山ひとつ抜けると、今度は打って変わって山に囲まれた田園風景が広がります。平野のあちこちに、にょっきり山がそびえている姿は何とも不思議です。フランスの風景に似ているような気がしました。


そしてもう一度山を越えると、博多に到着です。


ちょうど昼だったのと時間の余裕があることから、さっそくとんこつラーメンを食べようと駅を回ってみたものの、全く店が見つかりませんでした。
前述の通り、途中下車はついでの食事タイムであって観光ではないので、仕方なく30分ほど天神方面へ歩いて、ようやく見つけたお店「うま馬」でランチセットを注文。
ここはとんこつですがあっさりした味で、もっとこってりだと思ってた自分的には肩すかしを食らった形です。広島からこっち、どうも薄味に縁があるようで……。


とにかく博多記念として食べはしたので、次は長崎本線に乗ってとうとう長崎への旅となります。
長崎本線はワンマン運行のとてもローカルな路線で、ずっと田舎道が続きます。
とはいえ山がちな地域なので遠くには大きな山々が見えますし、途中でかの有名な吉野ヶ里遺跡のそばを通ったりと、意外に面白いものがあり、何より雰囲気がのどかでとても旅情があるのです。
旅全体を見渡しても、ここほど気に入ったルートはありませんでした。

佐賀を抜けるとしばらくは、諫早湾と有名な堤防を見ながら、夕暮れ時の長崎の湾岸沿いを進みます。
横は海岸なのに、路線はまるで山道で、この辺りの暮らしの大変さが感じられます。平地全然ない…。
そりゃあ干拓事業もするわなぁーと、ただの知識が実感として得られるという、得難い経験をしたりしました。

そしてついに! 長崎に到着しました!
長崎本線の終着駅は、その先に線路がなく行き止まりなので、本当に日本の端まで来た!と興奮したものです。


とはいえ本番は明日なので、携帯で楽天トラベルにアクセスし、今夜の宿を検索します。
当日限定プランで、5500円のビジネスホテルが近くにあったので、そこへ携帯で予約して移動。
初めての一人旅とは思えないスムーズさでチェックインして、行きに見つけた安い回転寿司「しーじゃっく」で長崎の海の幸(だと思う)を思う存分食べて寝ました。

こうして2日目が終了し、次の日に向けて精気を養った私は、しかし、次の日に何をするか迷っていました。この時点で16日、軍艦島への上陸は18日午前で予約していたからです。
明日やることは、元々無計画な旅なので、ほとんど決まっていません。
だったら上陸予約をダメ元で17日午前、つまり次の日の朝にしてしまおうと考え、朝に長崎港へ行って交渉することに決めてその日は就寝したのでした。

1 件のコメント:

  1.  思えば、遠くまできたものだな・・・。俺も旅してぇ~!やっぱついて行けば良かったかww いやないない、廃墟に興味ねーし。軍艦島は生で見てみたいけど。次の更新も楽しみだな。その間に俺は、二次元の世界に旅立つことにします。

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